小6地学⑤:生物と環境
~自然のつながりを見てみよう~
🌱 生物と水・空気とのかかわり
① 生き物は水がないと生きられない
どんな生き物も水が必要です。
たとえば:
- 植物:根から水をすい上げ、葉で光合成をするために水が必要。
- 動物:水を飲んだり、食べ物にふくまれる水を体に取り入れたりします。
- 人間:体の約60%が水でできていて、毎日水を飲まないと生きられません。
💡 水は、体の中で栄養や酸素を運ぶ役わりもあります。汗やおしっこなどで体の中の不要なものも外に出します。
② 空気は見えないけれど、生き物にとって大切!
空気中にはいろいろな気体があります。その中でも生き物にとって大切なのが:
気体名 | 生き物とのかかわり |
---|---|
酸素(O₂) | 動物や人間が呼吸に使う。体の中でエネルギーを作るときに必要。 |
二酸化炭素(CO₂) | 植物が光合成をするときに必要。動物や人が出す。 |
窒素(N₂) | 空気の約8割。直接は使われないが、空気のバランスを保っている。 |
③ 光合成ってなに?
植物は、日光・水・二酸化炭素(CO₂)を使ってでんぷん(栄養)と酸素(O₂)を作ります。これを「光合成(こうごうせい)」といいます。
🌞 光 + 水 + CO₂ → O₂ + 栄養(でんぷん)
だから、植物は空気をきれいにし、動物に酸素を与えてくれているんだね!
🐾 食べ物による生物の関係(食物連鎖)
① 生き物は食べることでつながっている!
自然の中の生き物たちは、「食べる・食べられる」という関係でつながっています。これを「食物連鎖(しょくもつれんさ)」といいます。
たとえば:
🌱 草 → 🐛 イモムシ → 🐦 スズメ → 🦅 タカ
このように、草を食べた虫を鳥が食べて、その鳥をタカが食べる、というように命のバトンがつながっているのです。
② 食物連鎖のはじまりは?
食物連鎖はたいてい、植物(草など)からはじまります。
- 植物は光合成で栄養を作り、自分で生きていける「生産者」
- 動物たちは植物や他の動物を食べて生きる「消費者」
- 死んだ生き物を分解して自然に返す「分解者(ぶんかいしゃ)」(キノコ・細菌など)も大切!
🧩 すべてがそろって、自然の中の「いのちのつながり」が成り立っています。
③ 食物連鎖がくずれると…?
たとえば、森の中でタカがいなくなると、スズメが増えすぎて虫を食べすぎてしまい、植物が元気に育たなくなることも。
つまり、一つの生き物がいなくなると、他の生き物にも大きな影響があるのです。
🔍 まとめ
観点 | 内容 |
---|---|
水とのかかわり | 生き物は水がないと生きられない。水は体の中の大切なはたらきを助けている。 |
空気とのかかわり | 酸素は呼吸、二酸化炭素は光合成に必要。植物は空気をきれいにする。 |
光合成 | 植物が日光・水・二酸化炭素から栄養と酸素を作る大切なはたらき。 |
食物連鎖 | 生き物たちは「食べる・食べられる」でつながっている。 |
生態系のバランス | 一つの生き物が減る・増えると、他の生き物にも大きな影響がある。 |
📝 発展ポイント(+α)
- 公園や川、森などの自然で実際に観察してみよう!
- 食べ物のつながりを図にすると「食物網(しょくもつもう)」になることもあるよ!
- 環境の変化(外来生物・温暖化など)も、生物の関係をくずすことがある。