小6地学③「火山の噴火や地震による土地の変化」
~大地がゆれる、もえる!自然のちからを学ぼう~
🌋 火山の噴火(ふんか)
火山ってなに?
火山とは、地下にある高温のマグマが地表に出てくる場所のことです。
日本には火山がたくさんあります。富士山や桜島(さくらじま)などが有名ですね。
噴火はどうして起こるの?
地下の深いところには、マグマとよばれる高温のドロドロのものがあります。
マグマがもれるように上にのぼり、火山の出口(火口)からガスといっしょにふき出すと、「噴火(ふんか)」がおこります。
噴火がもたらす変化
出てくるもの | 土地の変化 |
---|---|
溶岩(ようがん) | まわりの地形をこがして、新しい大地を作る。あとで固まって岩石になる。 |
火山灰(かざんばい) | ふわふわの灰が遠くまでとぶ。地面に積もって地層になる。 |
火山弾・岩石 | 大きな石がふき出して、地面に落ちる。土地の形が変わる。 |
火砕流(かさいりゅう) | 高温のガスと灰のまざった流れ。速くてあつく、一気に地形を変えることも。 |
♨火山によるメリット
- 温泉ができる
- 火山灰は畑の土を肥やす
- 新しい土地ができる(例:西之島の新しい陸地)
火山はこわい自然現象でもありますが、人間の生活に役立つこともあるのです。
🌎 地震(じしん)
地震はどうしておこるの?
地球の表面は、「プレート」とよばれる大きな岩の板がいくつもつながってできています。
このプレートが動いたりぶつかりあったりすると、大きな力がたまって、あるとき一気にズレることがあります。これが「地震」です。
地震が起きると何が起こる?
- 地面がゆれる
- 建物や道がこわれる
- 山がくずれたり、がけがくずれる(土砂くずれ)
- 海の中で地震がおこると津波(つなみ)が発生することもある
地震による土地の変化
現象 | 内容 |
---|---|
地割れ(じわれ) | 地面にすきまやヒビができる。 |
隆起(りゅうき) | 地面がもちあがる。地面が高くなることがある。 |
陥没(かんぼつ) | 地面がへこむ。くぼ地ができたり、川のながれが変わることも。 |
津波 | 海の中の地震で水が動いて、大きな波が岸におしよせる。 |
🏔地震も土地を作るちからのひとつ!
地震はこわいものですが、長い目で見ると大地の形をつくる大切な力でもあります。
高い山や深い谷、地層のズレなどは、地震や地殻変動(ちかくへんどう)によってできたものです。
🧠 まとめ
- 火山は、地下のマグマがふき出す場所で、溶岩や火山灰で新しい土地を作ることがある。
- 地震は、プレートの動きによって地面がゆれる現象で、土地の高さが変わる・地割れが起きるなどの変化がある。
- 火山も地震も、自然のちからで土地の形を変えている。
- 安全のためには、日ごろからの防災意識が大切。
🔍 探究ポイント
- 火山灰が積もった地層を見つけると、昔の噴火の記録がわかる。
- 地震のニュースで「震源地」「震度」「マグニチュード」の言葉が出てきたら、その意味も調べてみよう。