小6地学②:地層のでき方と化石
~大地にのこされた、いのちと自然の記録~
🏞 地層(ちそう)ってどうやってできるの?
地層は、土や砂、火山の灰(はい)などが何年、何万年、何千万年とかけて重なってできたものです。では、どのようにしてそのような「層(しまもよう)」ができるのでしょうか?
🌧 雨・風・川のはたらきで材料が運ばれる!
山や岩などが、長い年月のあいだに雨や風でけずられて、小さなつぶ(砂・泥)になります。
それが川などによって運ばれて、平らな場所や海のそこにしずかにたまります。
これが、地層のできはじめです!
🧱 たまったものが重なって、固まる!
1. 川・海・湖の底などに、砂や泥などがたまる。
2. 上にどんどん新しいものがたまり、下のものは重みでぎゅっと固まる。
3. やがて「しまもよう」のような\\地層(ちそう)\\になる。
地層は、しまのように見えるのが特ちょうで、
しまの色やつぶの大きさがちがえば、たまった時期や場所のようすもちがったことがわかります。
🕰 地層は時間のならびのヒント!
- 下にある地層 → 古い
- 上にある地層 → 新しい
(※これを「地層の法則」というよ)
これにより、地層を調べることで過去の自然環境や生きもののすがたを知ることができます。
🦴 地層から出てくる「化石」とは?
「化石(かせき)」とは、昔の生きもののからだやすがたが、地層の中にのこったものです。
とても長い年月をかけて、土や砂にうまって形がのこることで化石になります。
🐚 どんな化石があるの?
化石の種類 | 特ちょう |
---|---|
貝の化石 | 海や湖にすんでいたことがわかる。 |
葉っぱや木の化石 | 森や草原が広がっていたと考えられる。 |
骨や足あと | 動物のなかまがいた証拠(しょうこ)。 |
アンモナイト | むかし海にいた生きものの代表。絶滅(ぜつめつ)している。 |
💡 化石からわかること
化石が見つかった場所から、そのときの自然のようすや気候がわかります。
例)
- 海の生きものの化石 → その場所は昔は海の底だった!
- 草の化石 → 草原が広がっていた!
- 火山灰の地層にある化石 → 火山活動と生きものの関係があった!
📏 示準化石(じじゅんかせき)
地層の中でも、ある時代にしかいなかった生きものの化石は、地層の「年れい」を知る手がかり(目じるし)になります。これを示準化石といいます。
たとえば、アンモナイトや三葉虫(さんようちゅう)などは、そうした有名な示準化石です。
🧠 まとめ
- 地層は、土や砂が長い時間をかけて重なりできたもの。
- 地層の中には、そのとき生きていた生きものの化石がのこることがある。
- 化石を調べることで、昔の自然や生きものの生活がわかる。
- 地層は下が古く、上が新しい。
- 示準化石は、地層の年れいを調べる手がかりになる。
🔍 探究ポイント
- 校庭の地面をよく見てみると、小さな貝がらのかけらが見つかることもあります。
- 地層の写真や本物の化石を見ると、「今ここが昔どんな場所だったのか」が想像できるようになります。