小6地学①:土地の構成物と地層の広がり
~足もとに広がる、地球の歴史をさぐろう~
🪨 土地は何でできている?
わたしたちが歩いている土地(とち)は、見た目はただの「地面」に見えるかもしれません。でも、よく見てみると、いろいろなもの(物質)からできています。
土地の中には、こんなものがふくまれています:
構成物(こうせいぶつ) | 特ちょう |
---|---|
石(いし) | 小さいものから大きな岩まで。いろいろな種類がある。 |
砂(すな) | サラサラとした小さな粒。水をよく通す。 |
泥(どろ) | しめっていて、粒がとても小さい。水を通しにくい。 |
有機物(ゆうきぶつ) | 植物のくさったものなど。土にまざっていることがある。 |
このような「いし・すな・どろ」などのちがいによって、土地のようす(しめりけ、水のしみこみ方など)も変わってきます。
🧪 土の中身を調べてみよう!
理科では、土のつぶの大きさや水の通しやすさ(しみこみやすさ)をしらべることがあります。
🌧 水の通り方のちがい
- 砂だけだと… → 水はすぐに下までしみこむ(さらさら)。
- 泥だけだと… → 水はなかなかしみこまず、上にたまる(ねばねば)。
土地のしめりけや植物の育ち方も、これによってちがってくるんですね。
📚 地層(ちそう)ってなに?
雨や風でけずられた土や石は、少しずつ運ばれて、川や海のそこにたまっていきます。
それが長い時間をかけて何重にもかさなってできたものが、地層です。
地層を切った断面(だんめん)を見ると、ミルフィーユのように何枚も重なっています。これを「地層のしまもよう」と呼びます。
🪨 地層の広がり
地層は、ふつう下にあるほうが古く、上にあるほうが新しいです。
これは「地層は下から順番にたまっていく」からです。
地層は平らに広がることが多いですが、地震や火山活動でゆがんだり曲がったりすることもあります。
地層の特徴
- 色や石の大きさで、ちがう地層がわかる。
- 広がる向きや高さで、昔の地形が予想できる。
- 地層の中に、化石が見つかることもある(次回解説)。
🔍 観察のポイント
地層や土地を調べるときには、次のようなポイントに注目しましょう:
1. 色のちがい(茶色・黒・灰色など)
2. つぶの大きさ(大きな石、細かい砂、泥など)
3. かたさやもろさ(くずれやすい、かたい)
4. 水の通りやすさ(しみこむかどうか)
また、崖や川の岸などにある地層の断面を見れば、昔の自然のようすがわかることもあります。
🧠 まとめ
- 土地は、石・砂・泥・有機物などでできている。
- 地層は、雨や風によって運ばれた土や砂が重なってできたもの。
- 地層は下にあるほど古く、上ほど新しい。
- 地層の広がりやちがいを調べると、昔の地形や自然のようすがわかる。