小5地学③:雨の降り方と増水
~大雨のあと、川がふえるのはなぜ?~
みなさん、雨がたくさんふった日の川を見たことがありますか?
いつもはおだやかに流れている川が、茶色くにごって流れがはやくなったり、水かさがすごくふえたりすることがあります。
このようすを「川の増水(ぞうすい)」といいます。
では、なぜ雨がふると川の水がふえるのでしょうか?
いっしょにくわしく見ていきましょう!
☔ 雨がふると、地面はどうなるの?
雨が地面にふると、次のような動きが起こります。
1. 地面にしみこむ(地下水になる)
2. 地面の上を流れて、川に集まる
地面がカラカラにかわいているときは、雨水はしみこみやすいです。
でも、たくさん雨がふって地面がぬれていると、しみこみにくくなり、水がどんどん川に流れこみます。
その結果、川の水の量がふえてしまうのです!
🌧️ 雨のふり方と川のようすの変化
雨のふり方によって、川の増水のようすもちがってきます。
雨のふり方 | 川のようす | 特ちょう |
---|---|---|
少しの雨 | すこしだけ水がふえる | ゆっくり変化 |
長くつづく雨(しとしと) | だんだん増水する | 地面がしみこみにくくなる |
短い時間に強くふる雨(ゲリラ豪雨など) | 急に増水する | 土砂くずれや氾濫のおそれ |
💡 強い雨が急にふると、川の水が急にふえて、あぶないことがあります。
これを「はんらん(氾濫)」といい、土砂くずれや水害(すいがい)になることもあります。
📈 雨がふったあとの川のようす(イメージ図)

図:降雨と川の様子の図(※生成AI利用コンテンツ)
🌊 増水するとどうなるの?
増水すると、川のはたらきにも変化が出てきます。
- 水の流れが速くなる → 石や土をたくさんけずる(侵食)
- 水の力が強くなる → 大きな石や土をはこぶ(運搬)
- 川の広いところにたまる → 土や砂をつもらせる(堆積)
つまり、雨がふると「けずる・はこぶ・つもらせる」という流水の働きがとても強くなるのです!
🧪 ミニ実験のアイデア:雨と川の増水(理科クラブ向け)
🔬 用意するもの:
・ななめにした大きめのトレイ(川の地面に見立てる)
・水・土・スポンジ・ペットボトルなど
🌧 実験方法:
1. トレイに土をしきつめて山のようにする
2. 上の方から水を少しずつ流す → 小雨
3. 次に強く一気に流す → 大雨
4. 下の方で、川のように水がふえるのを観察する
🎯 ポイント:
「雨の強さで、水の流れがどう変わるか」「土がどこに運ばれるか」などを見よう!
🧠 まとめ:雨と川の関係をよく知ろう!
- 雨がふると、地面を流れて川にあつまる。
- 雨のふり方によって、川の水のふえ方がちがう。
- 大雨やゲリラ豪雨では、川が急に増水してあぶないこともある。
- 増水は「けずる・はこぶ・つもらせる」川の働きを強くする!
🌧 雨の日の川や、水たまりのようすをよく見ると、自然の変化に気づく目が育ちます。
安全に気をつけて、雨の日のふしぎもたくさん見つけてみましょう!