小5地学①:流れる水の働き
こんにちは!
雨がふったあとの川の流れを見たことがありますか?
水がザーッと流れていて、石や土が動いているようにも見えるよね。
じつは、水には「大地の形をかえる」ような大きな力があるんです!
今回は、そんな流れる水の3つの働きについて学んでいきましょう!
🌊 流水の3つの働きってなに?
川などを流れる水(流水)には、次のような3つの働きがあります。
① けずる(侵食:しんしょく)
水が岩や土に当たって、少しずつけずっていくはたらきです。
- 水の流れが速いところでは、岩や石がゴツゴツぶつかって、どんどんけずれていきます。
- 長い時間をかけて、谷(たに)や川の道(川底)を作ることも!
📍 上流(山の近く)では、この「けずる」力がとくに強くなります!
② はこぶ(運搬:うんぱん)
けずった石や土を、水が流れにのせてはこんでいくはたらきです。
- 水が流れるとき、石や砂・どろをいっしょに動かします。
- 水の力が強いほど、大きな石もはこんでしまうことがあるんだよ!
📍 中流(川のまんなかあたり)では、はこぶ力が大きくなります!
③ つみかさねる(堆積:たいせき)
水の流れがおだやかになると、はこんできた石や土をおろしてたくわえるようになります。
- これが「つみかさねる(堆積)」という働き。
- どろや砂、石が川底や川原にたまって、川の形を変えることもあるよ!
📍 下流(海に近いあたり)では、とくにこの堆積の力が大きくなります!
🌊 3つの働きを図でイメージしてみよう!

図:流れる水の働きの図
🗻 山から海へと水が流れる中で、働きが少しずつ変わっていくんだね!
🌍 流水の力でできた地形(ちけい)
流水の3つの働きによって、いろいろな地形が作られます。
働き | 地形の例 |
---|---|
けずる(侵食) | V字谷、川の上流のせまい谷 |
はこぶ(運搬) | 川の途中のなだらかな流れ |
つみかさねる(堆積) | 川原、三角州(さんかくす)など |
🌧️ 雨と川の水のふえ方
大雨のときは川の水が急にふえる(増水)ことがあります。
このとき、水の流れがとても強くなるので、大きな石を運んだり、土をどんどんけずったりします。
🏞️ 増水で川の形が変わってしまうこともあるので、
大雨のときには川に近づかないことがとても大切です!
🔍 観察してみよう!
・川原の石を見て、どのくらい丸くなっているかを調べてみよう。
→ よくけずられた石は、つるつるして丸くなっています!
・川の上流と下流で、石の大きさや形のちがいを比べてみよう。
→ 上流には大きな石、下流には小さくて丸い石が多いよ!
まとめ:水の力ってすごい!
- 水には「けずる・はこぶ・つみかさねる」という3つの力がある!
- 川の流れによって、土地の形や川のようすが変わっていく!
- 自然の力を観察することで、地形のふしぎが見えてくる!
🌊 流水のはたらきは、自然をつくる大きな力のひとつ。
川や雨の流れを見るときは、「今、どんな働きをしてるのかな?」と考えてみてね!