小学生向け・実験のススメ

小学校「理科」3~6年生向け

👩‍🔬 楽しく学ぼう!地学実験 👨‍🔬

ここでは、おうちでできる簡単な地学実験をしょうかいするよ!

地球がどうやってできているのか、お天気のひみつなど、たくさんの発見があるはず!🔍

*かならず、実験をする前におうちの人に相談してくださいね。

保護者の皆様へ

小中学校では「生きる力」を育む学習として、まさに今、探究型の「自学・自習」「実験・研究」が求められています。「理科」という学問は、「なぜ?」を通して身につくものであり、これは中学、高校、そして大学へとつながる重要な考え方です。時に寄り添い、時に問いを投げかける存在として、ぜひ実験にご参加いただければと思います。なお、以下の実験テーマは直接的には危険なものはないことを確認しておりますが、安全のため、必ず保護者の方の目の届く範囲で行うよう、指導をお願い申し上げます。

1. ミニ地層模型を作ろう!🎨

昔の地球の様子がわかる「地層(ちそう)」を、ミニチュアで作ってみよう!

地層は、土や砂が積み重なってできるんだよ。

準備するもの 🎒

実験のじゅんびとやり方 📝

1. ペットボトルをきれいに洗ってね。

2. 新聞紙を広げて、その上で作業しよう。

3. 砂を準備しよう! もし、白っぽい砂しかなかったら、食紅を少しの水で溶いて、別の容器に入れた砂に混ぜて色砂を作ってみよう。(乾くまで待つのが難しい場合は、そのままの色で使ってもOKだよ!)

4. ペットボトルに、好きな色の砂をスプーンでそっと入れていくよ。 一つの色を入れたら、その上に別の色の砂を重ねていこう。

*ポイント💡: 砂を入れるたびに、ペットボトルを少しだけ揺らすと、砂が平らにならんできれいな層になるよ。

*ポイント💡: 砂の粒の大きさが違うものを交互に入れると、もっと面白い層ができるかも!

5. ペットボトルの半分くらいまで砂を入れたら完成! いろいろな色の層ができたかな?

ここがふしぎ!🤔

どうして色々な層ができるんだろう? 本物の地層も、こんなふうにできているんだよ。大昔の環境が地層からわかるなんて、すごいね!

2. ペットボトルで雲を作ろう!☁️

空に浮かぶモクモクの雲。あれはどうやってできるんだろう? ペットボトルで雲を作って、そのひみつをさぐってみよう!

準備するもの 🎒

実験のじゅんびとやり方 📝

1. ペットボトルに、底から1cmくらいの高さまでお湯を入れるよ。

2. 線香に火をつけて、ペットボトルの中に煙を少し入れるよ。 煙が入ったら、すぐに火を消した線香を出してね。

*ポイント💡: 煙は、雲ができるための「核(かく)」になるんだ。

3. ペットボトルのフタをしっかり閉めるよ。

4. フタを閉めたペットボトルを、思いっきり握ったり放したりを繰り返そう! (5秒くらい強く握って、一気に力を抜く、というのを数回繰り返すのがおすすめ)

5. どうかな? ペットボトルのなかに、白いモヤモヤが見えたら成功だよ! それが小さな雲なんだ!

ここがふしぎ!🤔

ペットボトルを握ると、中の空気が温まってフタを閉めても温度が下がらないけれど、急に力を抜くと、空気が広がって温度が下がるんだ。空気が冷えると、水蒸気(すいじょうき)が水滴になって、煙の粒に集まって雲になるんだよ!☁️

3. 水はけ実験!💧

雨が降った時、土にしみこむ水の速さは、土の種類によって違うんだ。どの土が一番水をよく吸うか、実験してみよう!

準備するもの 🎒

実験のじゅんびとやり方 📝

1. プラスチック容器の底に、小さな穴をいくつか開けるよ。 水が落ちてくる穴だよ。

2. それぞれの容器に、違う種類の土を入れていこう。

*容器1:砂を入れる

*容器2:粘土(または公園の土)を入れる

*容器3:草や落ち葉が混じった土(腐葉土など)を入れる

*ポイント💡: 同じくらいの高さまで土を入れよう。

3. それぞれの容器に、同じ量の水(例えばコップ半分など)を同時に流し入れてみよう!

4. どの容器から水が一番早く落ちてくるか、よく見てみよう! 時間をはかってみるのもいいよ。

ここがふしぎ!🤔

水が早く通る土と、そうでない土があったかな? 土の粒の大きさや、すきまの多さで水の通り方が違うんだ。これは、洪水(こうずい)や作物を育てることにも関係しているんだよ。

4. 天気日記をつけよう!☀️☁️☔

毎日のお天気を観察して、天気予報(よほう)のひみつにせまってみよう!

準備するもの 🎒

実験のじゅんびとやり方 📝

1. 毎日、決まった時間(例えば、朝起きたらと、学校から帰ってきたらなど)に空を見上げてみよう。

2. 観察ノートに、日付と時間、そして今日の天気を絵や言葉で記録しよう。

ポイント💡: 雲の形や量、風の強さや向き、太陽の高さなどもメモするといいね!

ポイント💡: 雲の種類(もこもこした雲、うすい雲、雨雲など)を調べて書いてみるのも面白いよ。

3. もし気温計があったら、気温も記録してみよう。なければスマホやタブレットで調べよう!

4. 一週間や一ヶ月、続けてみよう!

ここがふしぎ!🤔

毎日記録していると、ある雲が出ると次の日に雨が降るとか、気温が下がると風が強くなるとか、何かきまりがあることに気づくかもしれないよ。これは、天気予報のお兄さんやお姉さんがしていることと同じなんだ!

5. 液状化(えきじょうか)モデルを作ろう!🌊

大きな地震(じしん)の時に、地面がグニャグニャになる「液状化現象(げんしょう)」って知っているかな? それをモデルで作ってみよう!

準備するもの 🎒

実験のじゅんびとやり方 📝

1. プラスチック容器に、砂を半分くらいまで入れるよ。

2. 砂の上に、ビー玉や小さなおもちゃの家を置こう。

3. 砂が完全に湿るまで、ゆっくりと水を注ぐよ。 水が砂の上に出てこないように注意してね。砂の表面が水でキラキラしているくらいがちょうどいいよ。

4. 容器を動かないようにしっかりと固定して、その容器の横を、指の腹などでトントンと軽く叩き続けよう! (数分間、同じリズムで叩き続けるのがポイント!)

5. どうかな? ビー玉やおもちゃの家が、ゆっくりと砂の中に沈んでいくのが見えたら成功だよ!

ここがふしぎ!🤔

地震の揺れによって、砂の粒の間にあった水が上に移動して、砂の粒がバラバラになってしまうんだ。すると、固かった地面がまるで液体(えきたい)のようになって、建物などが沈んでしまうんだよ。これは、地震の時のとても大切な現象なんだ。