ちがくナビ

地学を学べば、世界が見える。

小学生向け!自由研究チャレンジ!

警告するコレクト 保護者の方へ:探究の伴走者として

自由研究の主役は、あくまでお子様自身です。大人が答えを教えるのではなく、お子様の「なぜ?」に寄り添い、「どうすれば調べられるかな?」と一緒に考える伴走者となってください。安全管理はもちろんのこと、驚きや発見の瞬間を共有することが、お子様の知的好奇心を育む、何よりの栄養となります。テーマ3については、特に安全にご注意ください。

テーマ1:校庭の石で「地面のひみつマップ」を作ろう!

【探究の問い】いつも遊んでいる場所の石は、どこも同じかな? 場所によって、石の種類にちがいはあるんだろうか?

【進め方】

  1. 校庭や公園の地図を簡単にかく。
  2. いろいろな場所(すべり台の下、鉄棒のまわり、木のねもとなど)で石を拾い集め、どの場所で拾ったかがわかるように、ふくろを分けておく。
  3. 集めた石を、「色」「形(丸いか、角ばっているか)」「手ざわり(ツルツルか、ザラザラか)」などの観点でなかま分けする。
  4. 地図の上に、どの場所に、どんな種類の石が多かったかを、絵や記号で書きこんで、オリジナルの「石マップ」を完成させる。
ひらめいたちさまる 発展させよう!

どうして場所によって石の種類がちがうんだろう? と考えを深めてみよう。「水はけを良くするために、遊具の下にはわざと砂利がまかれているのかも?」「昔、ここは川だったから、丸い石が多いのかも?」そんな推理が、すごい発見につながるかも!

テーマ2:雲のかたちと天気のつながりを観察しよう!

【探究の問い】雲の形や量と、そのあとの天気には、何か関係があるんだろうか? 雲を見て、天気を予想することはできるかな?

【進め方】

  1. 毎日、決まった時間(朝・昼・夕など)に空の写真を撮るか、雲の様子をスケッチする。
  2. そのときの天気(晴れ・くもり・雨)、雲の量(空全体を10としたらいくつくらいか)、雲の形(わたぐも、うすい雲など)を記録する。
  3. 一週間以上つづけて、記録を見返す。「こんな雲が出た日の次の日は、雨がふりやすい」「風が強い日は、すじ状の雲が多い」など、自分なりのパターンを見つける。
ひらめいたちさまる 発展させよう!

見つけたパターンをもとに、「わたしの天気予報」を作ってみよう。テレビの天気予報と、どっちが当たるか勝負だ! どうしてそう予想したのか、理由もいっしょに記録しておくことが、科学的な探究の第一歩だよ。

テーマ3:手作り火山模型で噴火を再現しよう!

【探究の問い】マグマのねばりけがちがうと、火山の形や噴火の様子は、どのように変わるんだろうか?

【進め方】

  1. 紙ねんどなどで、火山の土台を作る。
  2. 火口になる部分に、フィルムケースなどを埋めこむ。
  3. 【実験1:サラサラのマグマ】フィルムケースの中に、食紅で色をつけた水と、重曹、食器用洗剤を少し入れ、最後にお酢をそそぎ、あふれ出る様子を観察する。
  4. 【実験2:ネバネバのマグマ】水の代わりに、洗濯のりやスライムなどを使い、同じように噴火させて、あふれ方のちがいを比較する。
ひらめいたちさまる 発展させよう!

サラサラのマグマの火山と、ネバネバのマグマの火山では、どちらがゆるやかな傾斜の山になりそうかな? 実際のハワイの火山と、富士山の形を比べて、自分の実験結果と関係があるか考えてみよう!

テーマ4:1週間の天気と気温をグラフにしてみよう!

【探究の問い】毎日の天気と気温の変化には、どんな関係やパターンが見つかるだろうか?

【進め方】

  1. 毎日、決まった時間に、天気と気温を観測して記録する。
  2. 1週間分のデータが集まったら、日付を横軸に、気温を縦軸にした折れ線グラフを作る。
  3. グラフの線の上や下に、その日の天気を絵や記号で書きこむ。
  4. できあがったグラフを見て、気づいたこと(例:「晴れの日は、前の日より気温が上がっていることが多い」「雨の日は、一日中あまり気温が変わらない」など)を見つけて、書き出す。
ひらめいたちさまる 発展させよう!

朝・昼・夕の3回、気温をはかって記録すると、もっと面白いグラフになるよ。1日の中でも、気温の上がり方が天気によってどうちがうか、くらべてみよう!

テーマ5:「どこに水が流れる?」ミニ水はけ実験

【探究の問い】身のまわりの地面には、どんな「傾き」がかくれていて、雨がふったら水はどこへ流れていくんだろう?

【進め方】

  1. 粘土や砂を大きめのトレイに入れ、自分の家のまわりや、公園などのミニチュア地形を作る。
  2. 霧吹きやスポイトで、色をつけた水を少しずつたらし、水がどちらの方向に、どのように流れていくかを観察する。
  3. 実際に家の周りや公園を歩き、雨がふったときに水たまりができやすい場所や、水が流れていく側溝などを観察し、ミニチュア地形での実験結果とくらべてみる。
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    ひらめいたちさまる 発展させよう!

    もし大雨がふったら、どこが一番あぶなそうか、自分の作ったミニチュア地図と、実際の地図を見くらべながら「防災マップ」を作ってみよう。避難するときは、どこを通るのが安全かな?