小学生向け!楽しく学ぼう!地学実験
保護者の方へ:安全のために
これらの実験は、安全に配慮されたものですが、お子様の年齢や性格によっては、予期せぬ行動をとる可能性があります。お湯やカッターなどを使用する際はもちろん、全ての実験は、必ず保護者の方の目の届く範囲で、一緒に行うようお願いいたします。お子様の「なぜ?」という知的好奇心を育む、最高の機会としてご活用ください。
1. ミニ地層模型を作ろう!
【この実験でわかること】川の底や海の底で、どのように地層ができていくのか、その基本ルールを発見する。
準備するもの
- 透明なペットボトル、れき(小石)、砂、泥(土)、水
実験のやり方
- ペットボトルに、れき・砂・泥をまぜたものを入れ、水を8分目までそそぐ。
- キャップをしっかり閉めて、中身がよく混ざるまで、上下に激しくふる。
- そのまま静かに置いて、積もっていく様子を観察する。
観察のポイント!
どんな順番で積もっていったかな? つぶの「大きさ」や「重さ」と、沈む「速さ」には、どんな関係がありそうかな? このルールが、本物の地層のできかたの、一番大切なひみつなんだ!
2. ペットボトルで雲を作ろう!
【この実験でわかること】空の上で、目に見えない水蒸気が、目に見える雲のつぶに変わるしくみを再現する。
準備するもの
- 炭酸飲料用の丸いペットボトル、少量のぬるま湯、線香
実験のやり方
- ペットボトルにぬるま湯を少し入れ、よくふって内部をしめらせる。
- 火をつけた線香のけむりを少しだけ入れ、すぐにキャップを固くしめる。
- 両手でペットボトルを強くおしつぶし、数秒待ってから、一気にパッと力をぬく。
観察のポイント!
力をぬいたしゅんかん、ペットボトルの中はどうなったかな? 白くくもったら大成功! これは、ペットボトルの中の空気が急にふくらんで(膨張して)、温度が下がり、水蒸気が水のつぶに変わった証拠だよ。空の上の雲も、これと同じ原理でできているんだ。
3. 水はけ実験!
【この実験でわかること】土の種類によって、水のしみこみやすさがちがうことを確かめる。
準備するもの
- 底に穴を開けた同じ大きさのペットボトルやプラスチックカップを3つ、砂、ねん土質の土、園芸用の土(腐葉土など)、水
実験のやり方
- 3つの容器に、それぞれ「砂」「ねん土」「園芸用の土」を同じ高さまで入れる。
- 3つの容器を並べて、同じ量の水を同時に、それぞれの土にそそぐ。
- どの容器から、どれくらいの勢いで水が出てくるか、あるいは出てこないかを比較する。
考えてみよう!
水の通りやすかった土と、通りにくかった土は、それぞれどんな場所にあると、わたしたちの生活の役に立つだろう?(例:グラウンド、田んぼ、植木鉢など)
4. 天気日記をつけよう!
【この実験でわかること】毎日の天気を記録することで、天気の変わり方にある「きまり」を見つける。
準備するもの
- 観察ノート、筆記用具、できれば気温計
実験のやり方
- 毎日、朝・昼・夕など、決まった時間に空の様子(天気、雲の量や形、風の強さや向き)と気温を記録する。
- テレビやインターネットの天気予報と、自分の記録をくらべてみる。
- これを一週間以上つづけて、天気の変わり方のパターンを探す。
コレクトのヒント
「西の空に、うすい雲が広がってきた日の次の日は、雨になることが多い」「北風がふく日は、気温が下がりやすい」など、自分だけの「天気のことわざ」を見つけてみましょう。それは、科学的な天気の変化のルールにつながっている可能性があります。
5. 液状化モデルを作ろう!
【この実験でわかること】地震のゆれによって、固い地面が液体のようになる「液状化現象」のしくみを再現する。
準備するもの
- 深めの透明な容器、細かい砂、水、ビー玉や小さなおもちゃの家
実験のやり方
- 容器に砂を半分くらいまで入れ、その上にビー玉などを置く。
- 砂の表面がひたひたになるくらいまで、ゆっくりと水をそそぐ。
- 容器の側面を、指などで「トントントン…」と、同じリズムで軽くたたきつづける。
観察のポイント!
たたきつづけると、ビー玉はどうなったかな? 砂の中に沈んでいったら成功だ。地震のゆれが、砂のつぶの結びつきをバラバラにして、水と混ざりあったドロドロの状態にしてしまうんだ。この現象を知っていることが、防災の第一歩になるんだね。