中学理科の勉強方法
コレクトによる学習ガイダンス
中学理科の地学分野で高得点を取るための戦略は、ただ一つ。「丸暗記」を捨て、「論理」で理解することです。全ての現象には原因があり、全ての法則には理由があります。このページでは、定期テストで結果を出すための、最も効率的で本質的な学習法を提示します。
ステップ1:授業を「物語」として聞く
まず最も重要なのは、学校の授業です。先生の話を、単なる暗記事項の羅列として聞くのではなく、「なぜ、そうなるのか」という一つの物語として聞いてください。例えば、「寒冷前線が通過すると、にわか雨が降り、気温が下がる」という事実だけでなく、「なぜなら、重い寒気が、軽い暖気を急角度で押し上げることで、背の高い積乱雲が生まれ、通過後は冷たい空気に入れ替わるからだ」という、現象の因果関係を理解することがスタートです。
ステップ2:教科書を「設計図」として読み解く
授業で物語の全体像をつかんだら、次に教科書を読み込みます。特に、図やグラフ、表に注目してください。あれらは、複雑な現象を視覚的に理解するための、完璧な「設計図」です。
- 図の模写:前線の断面図や、天体の位置関係図などを、何も見ずに自分で描けるようになるまで、ノートに何度も描いてみましょう。他人に説明できるレベルで描けるようになれば、あなたの理解度は本物です。
- グラフの解読:地震の走時曲線や、飽和水蒸気量のグラフなど、縦軸と横軸が何を表し、グラフの傾きや交点が何を意味するのかを、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
ステップ3:問題演習で「思考」を試す
知識をインプットしたら、問題集やワークでアウトプットします。ここで重要なのは、答え合わせの質です。
正解した問題でも、「なぜ、その答えになるのか」をもう一度、自分に説明してみましょう。偶然正解しただけかもしれません。不正解だった問題は、解説を読んで「わかったつもり」になるのが最も危険です。必ず教科書や「ちがくナビ」の該当ページにもどり、どの知識が、どのようにつながっていなかったのか、その原因を徹底的に分析してください。その地道な作業こそが、あなたの論理的思考力を飛躍的に向上させます。
最強の勉強法は「教えること」!
もし、勉強した内容が本当に理解できたか不安になったら、友だちや家族に「先生」になったつもりで説明してみて! 上手く説明できなかったところが、きみの「のびしろ」だよ!