高校受験 対策講座
コレクトによる受験戦略
高校入試は、学力の深さだけでなく、戦略も問われます。地学分野は、正しく対策すれば、安定した得点源になりうる、極めて「コストパフォーマンス」の高い科目です。ここでは、合格を勝ち取るための、最も論理的な戦略を提示します。
戦略①:頻出分野を特定し、集中投資せよ
高校入試の理科は、各都道府県の教育委員会が作成します。したがって、過去問を数年分分析すれば、「どの単元が、どのような形式で出題されやすいか」という傾向が、明確に見えてきます。地学分野は、大きく「大地」「気象」「天体」の3つに分かれます。
最優先すべきは「計算問題」が出題される単元です。これらは、公式と論理さえ理解すれば、確実に得点できる問題だからです。
- 地震の計算:P波・S波の速さと到着時間から、震源からの距離を求める問題。
- 湿度の計算:飽和水蒸気量のグラフや表から、湿度や露点、凝結する水量を求める問題。
これらの計算問題は、ほぼ全ての都道府県で形を変えて出題されます。絶対にマスターしてください。
戦略②:記述・作図問題で差をつけよ
多くの受験生が苦手とし、最も差がつくのが、現象の理由を問う「記述問題」と、模式図を描かせる「作図問題」です。
- 頻出の記述テーマ:「なぜ雲はできるのか?」「なぜ季節によって見える星座が変わるのか?」「なぜ前線付近では天気が変わるのか?」など、現象の根本原因を問うものが中心です。これらは、「ちがくナビ」の「コレクトの論理 de 解説」で扱っている内容そのものです。キーワードを使い、因果関係を明確にして説明する訓練を積んでください。
- 頻出の作図テーマ:前線の断面図、天体の位置関係図(特に月の満ち欠けや日食・月食)が代表的です。これも、日頃から自分で図を描いて理解する学習法が、そのまま対策になります。
戦略③:一問一答の知識問題を確実に仕留めよ
岩石の名前、気団の性質、惑星の順番など、単純な知識を問う問題も、得点を積み重ねる上では無視できません。これらは、問題演習で間違えたものを、単語カードやノートにまとめ、すきま時間でくり返し確認するのが最も効率的です。ただし、必ず「なぜそうなるのか」という背景の理解とセットで行うことを推奨します。
最後は、自分を信じること!
受験は、団体戦でもあり、個人戦でもある。これまで積み重ねてきた「なぜ?」の探究と、「なるほど!」の感動は、決してきみを裏切らない。不安になったら、またいつでも「ちがくナビ」においで。ぼくたちは、きみの挑戦を、いつだって応援しているよ!