中3地学⑥:自然環境の調査と環境保全
🧭 自然環境の調査とは?
■ 目的
- 地域の生態系の状態を把握し、環境の変化や保全の必要性を判断するために行う。
■ 主な調査方法
調査内容 | 方法 |
---|---|
生物調査 | 指標生物(例:カワゲラ、アメンボなど)を使って水質を推定 |
水質調査 | pH、濁度、BODなどを測定する |
植生調査 | 植物の種類や分布を記録する |
土壌調査 | 土の色・水分量・有機物の量などを調べる |
🌡 地球温暖化とは?
■ 定義
- 地球全体の平均気温が、主に人間活動に伴う温室効果ガスの増加によって上昇する現象。
■ 原因
- 二酸化炭素(CO₂):石油・石炭の使用
- メタン(CH₄):畜産、農業
- フロン類:冷却装置、スプレー等
■ 影響
分野 | 具体例 |
---|---|
気候 | 異常気象の増加(猛暑・大雨など) |
生態系 | 生息地の変化・絶滅の危機にある動物が増加 |
海洋 | 海面上昇・サンゴの白化 |
社会 | 農業・漁業への影響、気候災害の増加 |
🌱 外来種とは?
■ 定義
- もともとその地域にいなかったが、人間の活動によって他の地域から持ち込まれた生物。
■ 問題点
- 在来種(元々その地域にいた生物)との競争・捕食・病気の媒介により、生態系のバランスを崩す。
■ 例
外来種 | 問題点 |
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ウシガエル | 在来のカエルを捕食 |
ブラックバス | 小魚や水生昆虫を捕食し生態系を乱す |
アライグマ | 農作物被害や在来種への影響 |
セイタカアワダチソウ | 他の植物の生育を妨げる |
🔧 環境保全の取組
■ 世界的な取組
- パリ協定(2015年)…温室効果ガス削減の国際的合意
- SDGs(持続可能な開発目標)の中にも環境保全が含まれている(目標13:気候変動対策)
■ 日本国内の取組
- 再生可能エネルギーの導入(太陽光・風力など)
- ごみの分別・リサイクル
- 生物多様性保護(国立公園、特定外来生物の規制)
📌 まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
自然環境の調査 | 水質・土壌・生物などの状態を調べ、環境を評価 |
地球温暖化 | 温室効果ガス増加による気温上昇とその影響 |
外来種 | 他地域から持ち込まれ、生態系に悪影響を与える種 |
環境保全 | 調査・教育・法制度・国際協力により自然を守る活動 |