中3地学③:月の運動と見え方
🌙 月とはどんな天体?
月は、地球の唯一の衛星(えいせい)で、私たちの身近にある天体です。
太陽の光を反射して光って見えます。
- 地球からの平均距離:約38万km
- 直径:約3,500km(地球の約1/4)
- 光って見えるのは自ら発光しているのではなく、「太陽の光を反射」しているからです。
🔄 月の運動(公転・自転)
運動の種類 | 内容 |
---|---|
公転 | 月が地球のまわりを約27.3日かけて1周している運動 |
自転 | 月自身が約27.3日で1回転する運動(公転と同じ周期) |
➡ このため、地球からは常に月の同じ面しか見えない(「月の裏側」は地球からは見えない)
🌗 月の形の変化(満ち欠け)
🔁 原因は?
月の満ち欠けは、「月の位置と太陽の光の当たり方」によって決まります。
月の形 | 特徴 |
---|---|
🌑 **新月** | 太陽と月が同じ方向にあり、月の暗い面が地球を向いている |
🌒 **三日月** | 新月のあと、細く光る(右側が光る) |
🌓 **上弦の月** | 半分が光る(右半分)。日没ごろ南の空に見える |
🌕 **満月** | 月と太陽が反対方向。夜の空で丸く明るい |
🌗 **下弦の月** | 半分が光る(左半分)。夜明け前に見える |
🌘 **有明の月** | 満月のあと、また細く光る(左側が光る) |
※約29.5日で一巡(朔望月(さくぼうげつ))
🕰️ 月の動き方と観察される時間帯
月は東から昇り、西へ沈む。これは地球の自転による見かけの動き。
月の形 | 昇る時間 | 南中時刻 | 沈む時間 |
---|---|---|---|
新月 | 朝(6時頃) | 正午 | 夕方(18時頃) |
上弦の月 | 昼(12時頃) | 夕方(18時頃) | 夜(0時頃) |
満月 | 夕方(18時頃) | 夜中(0時頃) | 朝(6時頃) |
下弦の月 | 夜中(0時頃) | 明け方(6時頃) | 昼(12時頃) |
➡ どの時間にどの月が見えるかを覚えるのがポイント!
📚 重要用語のまとめ
用語 | 意味 |
---|---|
**衛星** | 惑星のまわりを回る天体(例:月は地球の衛星) |
**公転** | 月が地球のまわりを回る運動(約27.3日) |
**自転** | 月自身が回る運動(公転と同じく約27.3日) |
**満ち欠け** | 月の形が変わること(約29.5日周期) |
**同じ面が見える理由** | 自転と公転の周期が同じため |
✅ まとめ
観点 | 内容 |
---|---|
月の正体 | 地球の衛星。太陽の光を反射して見える |
見える面 | 常に同じ面(自転と公転の周期が同じ) |
満ち欠けの原因 | 月の位置と太陽の光の当たり方 |
周期 | 公転:約27.3日、満ち欠け:約29.5日 |
昇る時間と月の形 | 新月→朝、上弦→昼、満月→夕、下弦→夜中 |