高校地学基礎・地学

🌧️地学⑬:雨と雲

🧭 単元の概要

この単元では、雲がどのようにできて、どのように雨になるのかを学びます。

「空気が冷えると水蒸気が凝結する」という基本現象をもとに、雲の分類・降水の種類・上昇気流のタイプなどを理解することが大切です!

☁️1. 雲はどうやってできる?

🔹① 空気の上昇と断熱冷却

📌 このとき、露点温度(水蒸気が凝結し始める温度)に達すると雲ができる!

🔹② 上昇気流の種類

上昇原因説明代表的な現象
対流性上昇地面が太陽で温められる → 空気が上昇夏の積乱雲(夕立・雷)
地形性上昇山に風がぶつかり上昇山岳雲・地形性降水
前線性上昇前線で暖気が冷気に持ち上げられる温暖前線・寒冷前線の降水
収束性上昇風が一点に集まり上昇台風・低気圧中心部

🧊2. 雲の種類(十種雲形)

雲は高さと形に基づいて10種類に分類される。

☁️ 高さ別の分類

高さ雲の種類特徴
上層雲(約5〜13km)巻雲(すじ雲)など氷の結晶でできている。透き通る
中層雲(約2〜7km)高積雲(ひつじ雲)など水滴または氷晶。層状
下層雲(〜2km)層雲(きり雲)・積雲など水滴。厚く広がるものもある

📌 雲が高さをまたいで発達すると「積乱雲(入道雲)」になる

雷・激しい雨・突風を伴うことも!

🌤️ 主な雲と天気の関係

雲の種類天気の傾向
巻雲(すじ雲)繊維状晴れが多いが、天気下り坂の前兆にも
層積雲(うね雲)波状安定した天気(曇り)
積乱雲(雷雲)縦に発達激しい雷雨・突風などの急変

☔3. 雨のしくみ

🔹① 雲粒の成長

📌 氷晶が関与する降水を氷晶過程、水滴だけで起こるものを暖かい雨過程という

🔹② 降水の種類と条件

降水の種類条件
気温が0℃以上の層を通過
雲中の氷晶がそのまま落下
みぞれ一度溶けた雪が再び凍る途中の状態
ひょう積乱雲内で何度も上下し成長した氷の粒

✅受験チェックポイント

📌 雲は空気の断熱膨張で冷却 → 飽和 → 凝結でできる

📌 十種雲形を代表的な例とともに覚える(特に積乱雲)

📌 雨粒の成長には氷晶過程 or 暖かい雨過程が関係する

📌 上昇気流の4タイプ(対流性・地形性・前線性・収束性)を区別できるように!

📌 雲の高さ・見た目・天気の関連性を整理して理解!