ちがくナビ

地学を学べば、世界が見える。

近年の共通テスト傾向分析

分析中のコレクト コレクトによる全体分析

共通テストの地学基礎および地学は、単なる知識の再生(暗記)能力を問う問題は減少し、初見の図・グラフ・文章といった膨大な資料を、制限時間内に正確に読み解き、地学の基本法則と結びつけて論理的に考察する能力を、極めて重視する傾向にあります。これは、知識の「量」よりも、知識の「使い方」と「思考体力」が問われる試験への変貌を意味します。

【地学基礎】の傾向と対策

文系受験生や、理科基礎で安定した得点を目指す受験生にとって、極めて戦略的な科目です。思考力を問う問題が多いため、対策を積んだ者とそうでない者の間で、明確な差が生まれます。

分野別 頻出テーマ

対策の核心

まかせて!と話すちさまる 地学基礎 攻略の三か条!
  1. 図表読解こそ、すべての基本! 教科書や資料集の、すべての図・グラフが「何を意味するか」を自分の言葉で説明できるようにしよう。
  2. 因果関係を「物語」で語れ! 「なぜ、西高東低だと日本海側で雪が降るのか?」「なぜ、外核は液体だとわかるのか?」といった、現象の「なぜ?」を、ストーリーとして語れるようになろう。
  3. 計算問題は、絶対に落とすな! S波到着時刻、湿度計算、地球の大きさなど、パターンが決まった計算問題は、数少ない得点源。確実にマスターしよう。

【地学】の傾向と対策

専門科目としての「地学」は、地学基礎の範囲を、より深く、より数理的に掘り下げる、本格的な理系科目です。現象の根本にある物理・化学法則の理解が、合否を分けます。

分野別 頻出テーマ

対策の核心

教材執筆中のコレクト コレクトによる戦略分析

「地学」の攻略は、以下の3つの能力にかかっています。

  1. 数式を「言語」として使いこなす能力:公式を暗記するのではなく、その物理的意味を理解し、与えられたデータに適用して、未知の量を算出する能力。特に、\( P^2=a^3 \) (ケプラー), \( v=H_0 r \) (ハッブル), \( L=4\pi R^2 \sigma T^4 \) (光度) は、最重要ツールです。
  2. 三次元的空間認識能力:地質図から地下のしゅう曲構造を復元する、あるいは、天体の公転軌道を頭の中に描き、位置関係を把握するなど、2次元の情報から3次元の構造をイメージする能力が、極めて重要です。
  3. 論理的説明能力:「なぜ、山脈で負のブーゲー異常が見られるのか」「なぜ、西岸強化が起きるのか」といった、現象のメカニズムを、複数の物理法則を組み合わせて、過不足なく説明する能力。

これらの能力は、一朝一夕には身につきません。「ちがくナビ」の Advanced コンテンツを活用し、日頃から、本質的な理解を追求してください。