🎯 そもそも地学基礎ってどんな科目？
地学基礎は、地球・自然・宇宙のしくみを学ぶ科目で、他の理科基礎（物理・化学・生物）に比べて「計算が少なめ」で「暗記と理解」が中心です。
内容はこんな感じ：
- 地球の構造とプレート（地震・火山）
- 天気と気象（前線・台風・気団など）
- 地層と地質年代（化石・地形）
- 天体の動き（月・太陽・星の動き）
- 宇宙の成り立ち（ビッグバン・ハッブルの法則など）
- 地球環境（温暖化・資源・気候変動など）
🧭 文系受験生向け 地学基礎の勉強法
① 教科書＋図解で「仕組み」を理解する
地学はとにかく「図」が命。言葉だけでは覚えづらいことも、図を見ればスッと入ります。
- 地震 → 震源・震央・P波S波の伝わり方の図
- 気象 → 天気図、気団・前線の動き
- 地層 → 不整合、示準化石・示相化石の位置関係
- 天体 → 星の動きや南中の図、見える方角
📌 ポイント：教科書や参考書の図に、余白に自分の言葉で一言メモを加えると記憶に残りやすい！
②「一問一答」「語句カード」で暗記を加速！
地学基礎は、「用語」と「意味」をしっかり覚えればかなり得点できます。
- 地学基礎用の一問一答集を活用（市販もOK）
- 自分で単語カードを作るのもおすすめ（アプリでも◎）
- 「語句だけでなく、その図やイメージとセットで覚える」のが大事！
③ 記述対策は「よく出るパターン」で練習！
最近の入試では、「理由を書け」「関係を説明せよ」などの記述が増えています。
出やすい記述パターン：
- なぜP波の方が先に届くのか
- なぜ示準化石で地層の時代がわかるのか
- 太陽の南中高度が夏に高くなる理由
- ハッブルの法則から宇宙の膨張がわかる理由
これらは例文を覚えて書き方になれることが大事！
④ 計算問題は「出るところだけ」しぼって対策
地学基礎の計算問題は少ないですが、次のような頻出パターンだけは押さえましょう：
- 地震波の速さ・距離（D = V × T）＊大森房吉の大森公式
- 星の南中高度の計算（90°−緯度±太陽の位置）
- ハッブルの法則（v = H × 距離）
式の意味がわかれば、数値代入するだけで解けます。
⑤ 共通テスト対策：グラフ・図表問題に慣れる
地学基礎は「文章＋図表＋選択肢」で答える問題が多く出ます。
おすすめ対策：
- 教科書の図や資料集を何度も見ておく
- 過去の共通テスト・予想問題を解く
- 問題を解いた後、「なぜこの選択肢が正しいのか／違うのか」を説明できるようにする
💡 時間がない人向けのコツ：
- 赤シートで用語暗記
- 5分スキマで図を見て頭にインプット
- 動画（YouTubeなど）で視覚的に理解
- 模試や過去問は「1回で終わらせない」→ 解き直しが命！
📃 共通テスト地学基礎の過去問例
プレート境界のうち、二つのプレートが収束する境界では、海溝や島弧を伴う沈み込み帯や、ヒマラヤ山脈のような大山脈を伴う衝突帯が形成される。衝突帯が作られるのは、【ア】プレートどうしが収束して重なり合う場合である。この重なり合う要因は、それらのプレートに含まれる【ア】地殻の【イ】ので、プレートがマントルの中に沈み込みにくいためと考えられている。
（2025 共通テスト地学基礎 第1問 問2）
- ①ア: 海洋、イ: 密度が小さい
- ②ア: 海洋、イ: 温度が低い
- ③ア: 大陸、イ: 密度が小さい
- ④ア: 大陸、イ: 温度が低い
📝 まとめ：文系でも得点源になる！
| 項目 | 勉強のコツ |
|---|---|
| 用語の暗記 | 図とセットで理解、単語カードで高速暗記 |
| 記述問題対策 | よく出るパターンをテンプレで練習 |
| 計算問題対策 | 出る範囲にしぼって式の意味を理解する |
| 共通テスト対策 | グラフ・図表問題を演習して読み取りに慣れる |
地学基礎は、コツを押さえれば文系でも高得点を狙える「穴場科目」です！
📌 おすすめ教材
- セミナー地学基礎（第一学習社）／リードLightノート地学基礎（数研出版）
- 共通テスト総合問題集 地学基礎（河合出版）や、記述対策問題集
- 新課程 フォトサイエンス地学図録（数研出版）＊資料集！