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小6理科③:火山の噴火や地震による土地の変化

ちさまる この記事で学ぶこと

わたしたちが暮らすこの大地は、いつも静かに安定しているわけじゃない。ときには、火山が火をふき、大地が大きくゆれることもある。この単元では、地球の内部に秘められた巨大なエネルギーが引き起こす「噴火ふんか」と「地震じしん」という現象が、わたしたちの土地をどのように変えていくのかを探っていくよ。

火山がもたらす大地の変化

火山が噴火ふんかすると、地球の内部から、さまざまなものが噴き出してくる。これらをまとめて「火山噴出物」というんだ。

これらの働きによって、火山は、長い年月をかけて、わたしたちが今見ているような、特徴的な山の形をつくりあげてきたんだ。

分析中のコレクト コレクトの論理 de 解説

火山の形は、噴き出す溶岩ようがんねばりけによって大きく変わります。ねばりけが弱いサラサラの溶岩ようがんは、広く遠くまで流れるため、ゆるやかな傾斜の山(ハワイのキラウエア火山など)をつくります。逆に、ねばりけが強いネバネバの溶岩ようがんは、あまり遠くまで流れず、火口の近くでもり上がるため、富士山のような、急な傾斜の美しい円すい形の山をつくるのです。

地震が引き起こす大地の変化

地震じしんは、地球の内部にたくわえられたエネルギーが、一気に放出されることで、地面がゆれる現象だ。この巨大な力は、わたしたちの土地に、さまざまな変化をもたらす。

考え中のちさまる ちさまるといっしょに考えよう!

地層は、もともと海底などで水平に積もっていくはずだったよね。でも、がけで見かける地層の中には、ぐにゃりと曲がっていたり、ななめに大きく傾いていたりするものがある。あれは、どうしてなんだろう?

そのなぞを解くカギも、地震じしんなどを引き起こす、大地の巨大な力にあるんだ。水平に積もった地層が、あとから両側から強く押されることで、ぐにゃりと曲げられてしまうことがある。これをしゅう曲しゅうきょくというよ。地層は、わたしたちに、自らが受けた力の歴史をも語りかけてくれるんだね。

警告するコレクト コレクトの防災ラボ

火山活動や地震じしんは、わたしたちの暮らしに温泉や豊かな土壌どじょうといった「めぐみ」をもたらす一方で、大きな「災害さいがい」を引き起こす危険性もはらんでいます。特に日本は、世界でも有数の火山・地震じしん大国です。これらの現象のしくみを正しく、論理的に理解することは、いざというときに自分の命を守るための、最も重要な「備え」となるのです。

チャレンジ問題:この地層で何が起きた?

あるがけの地層を観察したところ、下の図のような様子が見られた。
(※ここに、途中で地層がくいちがい、ずれている「断層」のイラストが入る想定)
この地層では、過去にどのような大きな出来事が起きたと推測すいそくできるか。その出来事の名前と、なぜそう考えたのかを説明しよう。

こたえを見てみる

【起きた出来事】断層だんそうができるような、大きな力がはたらいた(おそらく地震じしん)。
【理由】地層が、ある線をさかいにして、上下にくいちがってずれているから。この「地層のずれ」のことを断層だんそうといい、地震じしんのような、大地に巨大な力がはたらくことでつくられると考えられるため。