🔬 自由研究チャレンジ!地域と防災、地球のつながりを探究しよう!🌍
中学生のみなさん、自由研究、何にしようか迷っていますか?
今回は、みなさんが住む地域や身近な自然を深く観察して、地球の仕組みや防災について探究できるテーマを紹介します。
ただ知識を学ぶだけでなく、自分で問いを立て、データを集め、分析し、そして考察するという、科学的な探究のプロセスを体験してみよう!
どんな発見があるか、それはあなたの探究にかかっています🚀
保護者の皆様へ
小中学校では「生きる力」を育む学習として、まさに今、探究型の「自学・自習」「実験・研究」が求められていますが、長期にわたる実験・観察は学校では取り扱えないのもまた、現状です。時に寄り添い、時に問いを投げかける存在として、ぜひ自由研究にご参加いただければと思います。なお、以下の実験・研究テーマは直接的には危険なものはないことを確認しておりますが、安全のため、必ず保護者の方の目の届く範囲で行うよう、指導をお願い申し上げます。
テーマ1:地域のハザードマップと地形の関係を探ってみよう!🗺️⚠️
あなたの住む街には、どんな災害の危険が潜んでいるんだろう? そして、その危険は、街の地形とどう関係しているんだろう? ハザードマップと地形図を重ねて、地域に隠された「災害のヒミツ」を探ってみよう!
どんな研究かな?
君の住んでいる市町村が発行している「ハザードマップ」(洪水、土砂災害、地震など)を手に入れよう。そして、その地域の地形図(地図帳やインターネットの地図サービスなど)と見比べてみよう。ハザードマップで危険とされている場所は、どんな地形のところが多いかな? (例:川の近くの低い土地、急な斜面、谷の出口など)地形と災害の危険性の間に、何か関係性があるかを探ってみよう。
こんなことをすると、もっと探究が深まるかも!
- ハザードマップに示されている危険区域を、地形図に色分けして書き込んでみよう。
- 自分の家や学校、よく行く場所が、どんな危険区域にあるのか確認してみよう。
- なぜその地形が危険なのか、地学の知識(浸食、堆積、断層など)を使って考察してみよう。
- 過去にその地域で起きた災害の記録(地域の歴史資料やニュースなど)を調べて、現在のハザードマップと照らし合わせてみるのも面白いかも。
テーマ2:自宅付近の地名から地形の歴史を読み解く探究 🏠📜
「谷」「山」「川」「坂」など、私たちの身の回りには、地形を表す地名がたくさんあるよね。これらの地名には、その土地の地形の歴史や、昔の人々の暮らしの知恵が隠されているんだ。君の家の周りの地名から、地形の歴史を読み解いてみよう!
どんな研究かな?
まず、君の家の近くにある地名(町名、小字名、駅名、橋の名前など)をいくつか調べてみよう。その地名の由来や意味を、インターネットや地域の歴史資料、お年寄りの話などから調べてみよう。例えば、「谷」という地名があれば、昔はそこに谷があったことを示しているかもしれないね。調べていくうちに、今の地形からは想像できないような、その土地の古い姿が見えてくるかもしれないよ!
こんなことをすると、もっと探究が深まるかも!
- 古い地図(古地図)と今の地図を見比べて、地名や地形の変化を追ってみよう。
- 同じ地名が、他の地域にもあるか調べてみよう。何か共通点が見つかるかな?
- 地名と、その土地の災害の歴史を関連付けて考察してみるのも面白いかも。
- 地名にまつわる言い伝えや民話があれば、それも調べてみよう。
テーマ3:月の動きを毎日記録して、動き方と高さを分析しよう!🌕📈
夜空に輝く月は、毎日形を変え、位置も少しずつ移動しているよね。この月の動きを毎日記録して、その動き方や空での高さの変化に、どんな法則があるのかを分析してみよう!
どんな研究かな?
毎日、同じ時間(例えば、夜8時)に月を観察して、その日の月の形(満月、半月、三日月など)と、空のどのあたりに見えるか(東、南、西、空の高さなど)を記録してみよう。記録したデータから、月がどのように動いているのか、そして空のどのくらいの高さに見えることが多いのか、グラフや図にまとめて分析してみよう。もしかしたら、月の動きと月の満ち欠けには、何か関係があることに気づくかもしれないよ!
こんなことをすると、もっと探究が深まるかも!
- 月の出や月の入りの時間を調べて、自分の観察結果と比べてみよう。
- 月の形がどう変わっていくか、写真で記録してみるのも良いね。
- 月の動きと、潮の満ち引き(潮汐:ちょうせき)の関係について調べてみるのも、地球と月のつながりを感じられるよ。
- 天体望遠鏡や双眼鏡があれば、月の表面のクレーターなども観察してみよう。
テーマ4:土砂災害のニュースと斜面・土地利用の関係を調べる 📰⛰️
近年、日本各地で土砂災害のニュースを耳にすることが増えているよね。なぜ土砂災害は起きるんだろう? ニュースになった場所の地形や、その土地がどのように使われていたか(土地利用)を調べて、土砂災害のメカニズムと対策について考えてみよう!
どんな研究かな?
最近起きた土砂災害のニュースをいくつか選んで、その場所がどこだったか、地図で確認してみよう。そして、その場所の地形(山の斜面の傾き、谷の形など)や、土地がどのように使われていたか(住宅地、農地、森林など)を調べてみよう。ニュース記事やインターネットの地図サービス、地域の情報などを活用して、土砂災害が起きやすい場所の特徴や、土地利用との関係性を分析してみよう。
こんなことをすると、もっと探究が深まるかも!
- ニュースになった場所のハザードマップを調べて、危険区域だったか確認してみよう。
- 土砂災害の種類(がけ崩れ、土石流、地すべりなど)を調べて、それぞれの災害が起きやすい地形や条件を比較してみよう。
- 土砂災害を防ぐための対策(砂防ダム、治山工事など)について調べて、自分の住む地域ではどんな対策がされているか確認してみよう。
- なぜその土地がそのように利用されていたのか、歴史的な背景を調べてみるのも面白いかも。
テーマ5:水の流れ方と土地の性質(粘土・砂・草地など)を比較する実験 💧🏡
雨が降った時、水は地面にしみこんだり、表面を流れたりするよね。この水の流れ方は、地面の「性質」(土の種類や草が生えているかどうか)によって大きく変わるんだ。色々な地面の性質で、水の流れ方を比較する実験をしてみよう!
どんな研究かな?
同じくらいの大きさの容器(プランターやペットボトルを切ったものなど)をいくつか用意して、それぞれに「砂」「粘土」「草が生えた土」などを入れてみよう。そして、それぞれの容器に同じ量の水を同じ勢いで流してみて、水がしみこむ速さや、水が表面を流れる様子、土が削られる様子などを観察してみよう。どの土が一番水をよく吸い込むか、どの土が一番削られやすいか、面白い発見があるはずだよ!
こんなことをすると、もっと探究が深まるかも!
- 水がしみこむまでの時間をストップウォッチで測ってみよう。
- 流れてきた水の量や、濁り具合(土がどれくらい流れてきたか)を比べてみよう。
- 容器に少し傾斜をつけて、水の流れ方や土の削られ方がどう変わるか実験してみよう。
- 実際の雨の日に、家の庭や公園で、土の種類によって水の流れ方がどう違うか観察してみるのも良いね。